Yusuke Muroi

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  • ■2013

    この年はいくつかの大型インスタレーション作品を制作したが、そのほとんどが自分で納得のいかないものになり、今は公開する必要がないと考える。迷走期とでも言えようか。例えば、場所の移築、反芸術、そのようなことをテーマに作品を制作していたが、過去にやりつくされた内容であり、それさえも分かっていたからなのか作品から迷いや自信のなさが現れていたのである。また、アウトサイダーアートへの憧れが高まっていた時期であるが、憧れという壁を越えることはできなかった。いくら足掻いても私はアウトサイダーの模倣から脱することはできず、本当のアウトサイダーにはなれなかった。 一方、この頃私のグラフィティへの関心は『路上観察学』や、『考現学』へと繋がる。路上にはグラフィティに限らず優れた作品が既に存在しているのだ。




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    『スイッチ』

    これは電信柱を支えるワイヤーを覆う黄色いカバーに着目した写真作品である。たいてい斜めになっているこのカバーを垂直に撮影することで風景を傾ける。




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    『あとかた』

    そこに木が生きていた痕跡が気になって撮りためていた。不在のために付随してきた痕跡はかつての存在を想像させる。





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