2018年11月23日 夢を見た。 絵を描く試験会場の席に座っている。どういうわけか試験中にもかかわらず私語の飛び交う空間だ。すると、目の前に座っている妙な挙動の男性が、「青いペンを貸して欲しい。」と私に話しかける。私は水色の蛍光ペンしか持っておらず、「これでは?」と提案すると、「それじゃダメだ。」と断られる。だが、実のところ私は青いペンを持っていた。けれども、貸したくはなかった。それは私が幼少期の頃に使っていた大切なペンだった。私は嘘をついたことに罪悪感を覚え、彼に一応その青いペンを見せた。 すると彼は、鷲掴みに奪って自身の紙にペンを走らせた。しかし、10センチくらい書いたところでインクがかすれてしまった。私は内心ホッとした。彼は、「書けないのなら...。」と諦めた。私は「どうして青ペンが必要なのか?」と尋ねてみた。すると彼は「黒いペンを忘れた。ここには赤いペンしかない。だから赤の上に青を重ねて、黒色の線で絵を描きたい。」と言った。 私は妙に納得したが、そのあとで「黒いペンを貸しましょう。」と彼に提案した。すると、「それでは駄目だ!」と叫ぶように答えた。そして、もくもくと赤いペンで画面の右上に小さな自画像らしきものを描き、その模倣を下側、左側にとてつもないスピードで繰り返し描いていくのである。 一方、描くことが何も決まらない私は、ただその光景を呆然と眺めている。だが、頭の中では、4年前から生計を立てるために始めた労働を題材にして何か描こうと考えていた。けれども、職場で学んだ秩序や経験を、表現として搾取する罪悪感に苛まれ、結局は何も描けないのであった。すると、試験監督のN先生が私の横にやってきた。そして「王国をつくりなさい。」と耳元で囁き、去っていった。 |